まだまだ数も少なく、聞き慣れない人も多い小規模多機能型居宅介護という分類の介護事業があります。では、小規模多機能型居宅介護とはどんなところなのか詳しく説明していきます。
小規模多機能型居宅介護とは、利用者ができる限り今まで通りに自立した生活ができるようにサポートしている介護施設です。利用者の生活スタイルの選択に合わせて、通うこともでき、訪問してもらうこともでき、お泊まりすることもできるというさまざまな用途に対応しています。
小規模多機能型居宅介護は地域密着型のサービスであることが特徴です。そのため、基本的に、利用者は住んでいる地域の小規模多機能型居宅介護の事業所と契約をします。また、サービスとして通い、訪問、宿泊があります。そして他の種類のサービス事業所とは大きく違うことがあり、それは施設側の都合ではなく利用者の都合で利用時間を選ぶことができることです。
小規模多機能型居宅介護にはその特徴を活かしたメリットがあります。それは、小規模多機能型介護のサービスは、利用者が必要な時に必要な分だけの介護を受けることができるからです。そのため、他人や施設側に合わせて無理に普段の生活を崩したり、強要されることなく過ごすことができます。
例えば小規模多機能型居宅介護施設では、施設が決めた時間割に利用者が合わせて生活をするのではなく、利用者一人一人がいつもの生活スタイルのまま、施設内でも過ごすことができます。食事の時間だけの利用や、入浴だけの利用、またその日の家族の都合で急にお泊まりをすることも可能です。
小規模多機能型居宅介護では「通い、訪問、宿泊」を一つの施設内で、まかなえるため利用者は常に顔なじみの職員と接することになり、信頼関係が構築されやすく、安心して過ごせます。職員だけでなく他の利用者を含め第二の家族のように深い関係になることが多くアットホームな環境で過ごすことができます。
また、環境の変化に敏感な認知症のある利用者は毎回知らない人に介護をされることで不穏になりやすいことがあります。認知症のある利用者やその家族には、なじみのある環境で知っている職員に介護をしてもらえることは安心できるというメリットであると言えます。
小規模多機能型居宅介護の施設内では、利用者はデイサービスのように体操をしたり、職員とレクリエーションを楽しんだりするほかに、食事の準備や配膳や後片付けなども手伝います。それは日常生活をしていく上でのリハビリを兼ねた機能訓練の一部となります。また、なんでもやってもらう介護ではなく、普通に自宅で生活するようにできることを自分でやれるということは、利用者の精神的な満足感にもつながります。
ケアプランと言えば、ケアマネージャーが作成するものではありますが、こんなに柔軟な対応をしてくれる小規模多機能型介護サービスのケアプランを作成するのは誰なのかについてもお話します。
小規模多機能型居宅介護施設では、サービスの提供だけではなくケアプランの作成も同じ施設内で行います。そのため、利用者それぞれの普段の生活やADLなどを含め細かな情報を元に理想的なケアプランを作成するが可能であり、その人に合ったアットホームな介護が可能になります。
小規模多機能型介護サービス事業所の一般的な利用料金、法で定めたれている定員数はどのくらいなのかを調べてみました。
小規模多機能型居宅介護サービスの1ヶ月あたりの利用料金は介護度によって異なります。下記に、要介護度別の利用料金の目安(1割の自己負担額)を出してみました。
小規模多機能型居宅介護サービスの事業所の利用定員は、
となっていて、他のタイプの施設を比べて名前の通りかなり小規模です。
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