様々な施設で行われている介護レクリエーションですが、いったいどんな目的で行われているのかをご存じでしょうか?今回は介護レク*行う意味や、実際の介護レクの内容、またその注意点をお話していきます。*介護レクレーションを介護レクと表記しています。
介護施設では当たり前のように行われている介護レクですが、そもそもなんのためにやっているのでしょうか。一見するとただの遊び時間の提供や、暇つぶしの時間にも見えますが、介護レクには重要な役目があるのです。
デイサービスや老人ホーム、特養などの高齢者向けの施設で行われている介護レクは楽しみにしている利用者さんもとても多く、また職員も利用者さんと一緒に楽しみながら提供できる介護サービスでもあり、とても重要な業務のひとつでもあります。その時間の中で職員と利用者の信頼関係が作られることも多くあります。
実際に介護施設で行われている介護レクは、どのような内容のものなのでしょうか。
介護施設でよく行われている介護レクのひとつに、簡単な体操を行う施設が多いです。その内容は、ラジオ体操や、座ったままできる手足のストレッチを兼ねた体操、また老人向けのヨガを介護サービスのメインにしているデイサービスなどもあります。音楽や、かけ声に合わせて体を動かす運動をしています。
介護施設では嚥下体操という、舌や口を動かすことで誤嚥を防ぐための口だけの体操を推奨するところも多く、食事の提供がある施設などの場合は食事の時間の前に必ず行うというところもあります。
また、そのほか施設ごとに様々な介護レクを売りにしているところもあり、一般的な手工芸やボランティアショー、また遠足や調理教室などを実施している施設もあります。現在では、娯楽的なレクをメインにしているところもあるので麻雀やカラオケ、またパチンコなどを設備している施設もあります。
介護施設で働く職員達は日頃から目を光らせ、利用者に楽しんで貰えるような介護レクのネタ探しをしています。そういった地道な業務も、介護レクを通じて利用者の身体や脳の機能訓練につながるような、遊びやゲームやイベントを介護レクに取り入れていくことで、施設の活性化と利用者のリハビリへの意欲向上につながるという非常に重要な役割を持ちます。
介護レクを行う目的には、利用者が楽しみながら体や脳を使うことで介護予防効果や機能訓練の意味があります。老化にともなう運動不足や身体機能の低下を防ぐことや認知症予防を目的とした介護レクを中心に様々なバリエーションを施設側も準備しています。
介護レクには、利用者同士の関わり合いが生まれる時間でもあります。人間は他者とのコミュニケーションを通じて、良い影響をうけることがたくさんあります。とくに高齢者は孤独を感じている場合も多く、介護レクを他の利用者とともに楽しむことがストレスの発散になることや、生きがいの一つになることでQOLを高める効果も期待できます。
上記のようなことから介護レクはたくさんのメリットがあるということがわかりますが、介護レクを行う上でのいくつかの注意点もあります。
介護レクの参加者である利用者は高齢者です。レクの最中も転倒や、怪我などの危険に注意する必要があります。また、調理などのレクの場合は火傷や、認知症の利用者などの場合は誤飲、誤食にも注意をする必要があります。
介護レクは簡単でシンプルなルールのゲームやクイズなどにする必要があります。ルールが複雑なものにしてしまうと理解できずに混乱してしまう利用者も多く、介護レクにたいする意欲も低下してしまう可能性があるからです。
介護レクは、利用者も職員も楽しく同じ時間を過ごしながら、機能訓練の効果と信頼関係を構築していける素晴らしいコミュニケーションツールのひとつでもあります。
危険回避の徹底も重要ですが、何よりお互いに楽しむことが重要です。介護レクのネタに困ったときは利用者に相談してみることも、お互いの意欲が向上する効果もありおすすめです。
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