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介護コラム

介護の基本の資格!介護職員初任者研修について

介護職員初任者研修は2013年にできた新しい資格です。ここではその介護職員初任者研修について詳しく説明します。

初任者研修資格って??

 介護職員初任者研修資格って聞いたことありますか?実は2013(平成25)年度から新しくできた資格なんです。

 介護職員初任者研修資格は、ホームヘルパー2級程度のレベルの資格です。2013年(平成25)年度から介護の資格が新しくなり、カリキュラムが変わりました。もちろんホームヘルパー2級の資格を取得しているのであれば同等の扱いとなり、新たに介護職員初任者研修資格を取る必要がありません。


資格は最短1か月で取れる!

 通学と通信を併用して学習する場合、週4日通学すると1か月で資格を取ることができます。週1回の通学の場合約4か月かかることになります。最短1か月で資格が取れるというのは、早く資格を取って働きたいという人にとってとてもうれしいことですよね。


介護職員初任者研修資格にかかる費用は?

 最短で1か月で取れることもわかり、次に気になってくるのは費用ではないですか?資格習得にはたくさんのお金がかかると思っている人もいるかもしれませんが、なんと3万円代~で取れるんです!また、キャンペーン等でもっと安い料金で介護職員初任者研修資格を取ることができる場合もあります。

資格を取るメリットは?

資格を取ることのメリットいっぱいあるんです!今回はその中から3つのメリットを紹介します。


メリット1:働ける場所が増える

介護の分野で働ける場所には次のような場所があります。

  •  ・デイサービス
  •  ・介護付き有料老人ホーム
  •  ・小規模多機能型居宅介護施設
  •  ・ショートステイ
  •  ・訪問介護事務所
  •  ・特別養護老人ホーム
  •  ・介護老人保健施設
  •  ・サービス付き高齢者向け住宅
  •  ・グループホーム

介護職員初任者研修資格を持っているとこれらの場所にプラスして、訪問ヘルパーとして働く事ができるようになります。訪問ヘルパーは初任者研修以上の介護資格が必要です。介護の資格の中で一番簡単な資格である、介護職員初任者研修資格をとって働ける場所を増やしましょう。


メリット2:資格無しよりもお給料アップ!

 あなたが採用担当だったとしましょう。資格なしの人と資格を持っている人が同時に、求人に応募してきたらどうしますか?片方の人だけを採用にする場合、即戦力になる資格ありの人を採用する人が多いと思います。2人採用するとなったら、資格ありの人には資格手当などをプラスすることになるのではないのでしょうか。


メリット3:実務者研修資格取得の時間短縮

 経験を積んだ後に、実務者研修資格を受けようと考えている人も多いと思います。実務者研修資格は、450時間以上の研修を受ける必要があり、資格取得までにかなり多くの時間がかかります。しかし、介護職員初任者研修資格を取得していると、時間の130時間の研修が免除になるのです。450時間のうちの130時間が免除になったら、かなりの時間の削減ができると思いませんか。

資格の取り方は?どうしたら試験を受けられる?

 資格を取るためには130時間の研修(研修項目と時間の表を参照)と終了評価試験を受ける必要があります。受験資格はなく誰でも受けることができます。130時間の研修には、講義と演習が含まれています。

 終了評価試験は、国や都道府県ごとに統一されているわけではなく、各スクールが試験問題を用意して実施しています。内容の理解度を図ることが目的なのでどのスクールでも、授業内容を正しく理解していれば合格できるような難易度になっています。

 試験は筆記試験で、選択式と記述式があります。100点満点中70点以上とることで、合格です。万が一不合格だった場合でも、補講を受講し再試験に合格することで資格を得ることができます。


東京都の例

  • ・出題範囲
  •  項目2から項目9(1)~(12)までの32科目
  • ・出題内容
  •  東京都介護職員初任者研修事業実施要綱の「各項目の到達目標、評価、内容」の内の「修了時の評価ポイント」を網羅したもの
  • ・出題数
  •  32題以上(各科目から1題以上)
  • ・出題形式
  •  記述式、選択式を問わない



研修項目と時間



研修項目時間通信講座の上限
1.職務の理解6時間0時間
2.介護における尊厳の保持、自立支援9時間7.5時間
3.介護の基本6時間3時間
4.介護、福祉サービスの理解と医療との連携9時間7.5時間
5.介護におけるコミュニケーション技術6時間3時間
6.老化の理解6時間3時間
7.認知症の理解6時間3時間
8.障害の理解3時間1.5時間
9.こころとからだのしくみと生活支援技術75時間12時間
10.振り返り4時間0時間

資格を持っていると転職・就職に便利!?

日本の現状と健康寿命

 現在日本は高齢社会と言われているように、高齢者の割合が多くなっています。何歳になってもずっと元気に生活している人ももちろんいますが、介護を必要とする人は大勢います。それなのにもかかわらず、介護の現場は人材不足に悩まされています。

 このまま高齢化が進んだ場合、日本の65歳以上の人口は、2025年に全人口の30%、2060年には40%に上ると予想されています。(総務省発表) 1960年代には現役世代11.2人で1人の高齢者を支えていたのが、2060年代には現役世代1.3人で1人の高齢者を支えることになるという予想もあります。

 平均寿命は男性約81歳、女性87歳なのに対し、健康上の問題が無く日常生活を送ることができるという健康寿命は、男性約71歳、女性約75歳となっています。平均寿命と健康寿命の差である約10年間は、介護が必要となる場合が多いのです。


未来は今より深刻な人材不足が深刻になる

 2025年には介護職員が232~244万人必要(厚生労働省まとめ)になるといわれています。日本には、現在160万人ほどしか介護職員がいません。2025年まであと7年ほどで、約70万人も増やす必要があります。さらに、全職種平均の有効求人倍率が約1.55倍であるのに対し、介護職の有効求人倍率は約3.91倍ととても高くなっています。4人募集しても1人しか集まらないのが現状です。

 このように介護の分野では、深刻な人材不足に陥っています。働く場所はあるけれど働く人がいない、という今なら実務経験が少なかったり、未経験の人でも資格があるというだけで、働けるチャンスが数多くあります。

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