管理栄養士になるメリットは！？｜介護福祉士・社会福祉士・ケアマネージャー・初任者研修・ヘルパー｜介護求人専門サイト｜介護求人ガイド

　栄養士は、専門学校や短大、大学で養成過程を修了し、卒業すると免許証が交付されます。この免許の有効期限は定められておらず、試験もありません。栄養士として働くための必須となるものでもありませんが、専門の教育を受けたことの証明となります。

　管理栄養士は、栄養士の上級資格として位置づけられていますが、業務内容は栄養士と重なる部分も多いです。しかし、栄養士は調理がメインとなる場合が多いですが、管理栄養士は献立の作成や、様々な人の栄養指導に関わる業務が多くなります。

　食の専門家として、広く知識や技術を伝えたり、療養上のアドバイスを行うなど、人と関わったり情報を発信していきたいかたは管理栄養士を目指すと良いでしょう。

　栄養士は、学校を卒業すると無試験で免許証がもらえ、民間資格があることをご紹介しました。それでは、管理栄養士の試験についてご紹介します。

　管理栄養士は、国家試験に合格する必要があります。受験するには、まず栄養士免許を取得する必要があります。栄養士免許は、栄養士の養成課程がある2～4年の学校を卒業するか、管理栄養士の4年制養成課程を修了して取得することができます。そして、それから管理栄養士の受験資格を満たす必要があります。

　まず、管理栄養士の4年制課程修了者は、栄養士の免許取得後すぐに国家試験を受験することができます。栄養士の学校を卒業したかたは、実務経験を積むことで受験資格を得ます。具体的には、2年間の学校を卒業したかたは3年の実務経験、3年の学校を卒業したかたは2年、4年の学校卒業者は1年の実務経験が必要です。

　管理栄養士国家試験は、年1回試験があり、一番最近の第29回国家試験では合格率55.5％でした。国家試験の中では、比較的高い合格率となっています。

　管理栄養士は、病院や施設、学校、企業の食堂、食品会社など様々な場所で働きます。募集が多い職場は、病院や高齢者施設です。患者や高齢者の食に関するアドバイスを直接行うのは管理栄養士であり、様々な専門職が集まるカンファレンスなどの会議にも参加します。

　そのため、医療や福祉に関する知識も必要で、専門職と有益な意見交換ができるコミュニケーション力も必要です。高齢者施設の場合、管理栄養士の配置数は1～2名となっている場合が多いため、新卒で就職する際は、しばらく勉強の毎日となりがちです。

　しかし、専門職が一丸となって患者や高齢者の生活を支援することは、とてもやりがいを感じられる仕事でもあります。

　また、病院で働く際には、糖尿病療養指導士が特に重宝されます。糖尿病療養指導士は、管理栄養士として実務経験を1,000時間以上、糖尿病患者にかかわる必要があります。管理栄養士からさらにキャリアアップしたいかたは目指しましょう。

　それでは、管理栄養士になるメリットを3つに分けてご紹介します。

メリット1　給料

　一般的には、栄養士の資格手当が2,000円～5,000円程度、管理栄養士の資格手当は5,000円～10,000円です。日勤に固定される場合が多い管理栄養士ですが、手当がつくのはうれしいですね。

メリット2　多くの人と関われる

　業務上、衛生上の観点から、調理室からなかなか出ることのできない調理業務に比べ、管理栄養士の活動範囲は広いです。患者や高齢者などに直接関わったり、専門職の中で専門性を発揮することで、さらに知識が身についていきます。

　また、多くの人に食に関する知識を広めることもでき、これまでに学んできた内容を生かせると実感できる場面が多いでしょう。

　最近では、管理栄養士が在宅で生活する高齢者や患者の自宅、地域に訪れることも増えてきています。より生活に密着した中で働くことができ、やりがいを感じることも多いでしょう。

メリット3 日勤がメイン

　調理業務が主となる栄養士に比べ、管理栄養士は日勤に固定されている場合が多いです。病院や施設で調理の仕事をする際には、朝食の準備や夕食の片づけ業務があるため、早出や遅出があります。夜勤はないものの、不規則な生活になりがちで、家事との両立も大変と感じるかたは多いです。

　管理栄養士として活動する場合は、これらの心配をする必要がなく安心です。しかし、管理栄養士も調理の仕事をする場合があり、急な欠員によっては残業なども発生する場合が多いため、求人を探す際にはあらかじめ確認しておきましょう。