求人の見つけ方-作業療法士にるために-｜介護福祉士・社会福祉士・ケアマネージャー・初任者研修・ヘルパー｜介護求人専門サイト｜介護求人ガイド

　作業療法士の求人を探す時に、見るべきポイントをご紹介します。給与や勤務地、福利厚生などはあらかじめ絞っておきましょう。

　まず、職場についてです。作業療法士の働く場所は様々です。病院や介護老人保健施設、障害者福祉施設、児童養護施設などがあります。多くの求人は、病院や介護施設となりますが、それぞれ特徴が異なります。

　総合病院では、幅広い世代、病気の患者を担当することとなりますが、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の分担が明確化されている場合が多いです。多くの患者の作業療法を経験することができ、各専門職とのコミュニケーションを図りながら仕事をすることができます。

　介護老人保健施設などの介護施設では、リハビリ専門職の配置は義務付けられていますが、その数は病院と比べるとはるかに少ないです。入所者は介護保険制度で要介護状態と認められた方になるため、高齢者に限定されます。

　高齢者施設であれば、子どもや、若い世代のリハビリに関わることはありません。そして、リハビリ専門職の数が少なく、高齢者の場合はたくさんの病気を併せもつ場合が多いことから、作業療法のみ実施するだけでは不十分となることもあります。そのため、リハビリに関する幅広い知識や経験が求められます。

　このように、職場により対象となる患者や利用者の姿が変わります。また、作業療法士の働く環境や業務内容も違ってきます。まずは、興味のある求人を見つけ、その職場について調べましょう。

　そして、職場の理念や方針についてもホームページで分かる範囲で良いので見ましょう。最近は、運動やリハビリについて細かく発信している企業や会社が多く、実際にどんな内容に力を入れているのか知ることができます。

　医療や介護分野で働いている場合は、リハビリ専門職の活躍を見て作業療法士になりたいと考える方も多いでしょう。作業療法士として働くには、作業療法士養成過程のある4年制大学や、3年制の専門学校を修了し、国家試験に合格する必要があります。国家試験は年1回行われ、合格率約80％となっています。

　介護職をしながら貯蓄し、学校へ入学する方も多いです。専門外から就職した場合でも、諦めるのは早いですよ！

　作業療法士の転職でおすすめの時期は、年始めの4月です。病院にしても、介護施設にしても、4月は求人が多い傾向にあります。なぜなら、3月いっぱいで退職する方が多いこと、学校を卒業して就職する時期であること、4月に新事業の立ち上げをする企業が多いことなど、たくさんの理由があるからです。

　新卒の場合、実際に就職しても国家試験の結果が出ないと患者のケアには当たることができません。多くの会社は、見込みとして採用し、合格発表の前から在籍させますが、仕事を１から覚えるだけでも時間がかかります。

　しかし、転職の場合は、これまでの経験があり、資格ももちろん所有した状態で就職できるため、即戦力として迎えることができます。特に、人材不足で悩んでいる会社では重宝されます。

　4月の採用に合わせて採用が活発化するのは12月～1月です。多くの求人が集まるほど、条件の良い求人を見つけやすくなるため、おすすめです。

　作業療法士の人気の就職先に、精神科を持つ病院があります。精神科には、統合失調症やうつ病、神経症、パーソナル障害、薬物やアルコールの依存症、認知症などの疾患を持つ患者が入院しています。発達障害のある子どもから、高齢者まで幅広い世代が入院しています。

　精神科では、症状の時期に合わせて適した作業療法が実施され、日常生活動作の向上や、社会復帰を目的とした支援が行われています。認知症の方には、症状の進行をゆるやかにするための作業療法も行われます。

　近年では、精神科病棟の入院期間短縮化や社会復帰への話題が絶えません。症状が変わりやすく、人とのコミュニケーションが苦手な患者が多い職場ですが、やりがいのある仕事です。