料理に困っている訪問介護のヘルパーさんいませんか？｜介護福祉士・社会福祉士・ケアマネージャー・初任者研修・ヘルパー｜介護求人専門サイト｜介護求人ガイド

　訪問介護には、身体介護と生活援助の2種類があります。生活援助では、利用者や家族が行えない家事の一部を行います。たとえば、掃除、調理、洗濯、買い物、薬の受け取りなどを担います。しかし、生活援助で行う家事にもいくつかルールがあり、掃除は利用者の生活スペースのみに限られたり、家族のために行う家事はできません。

　そのほかにも、ペットの世話や、草むしり、家具の移動、窓拭きなど、非日常の家事や本人の生活そのものに関連しないことについては、できないこととなっています。よく、仏壇の掃除や庭掃除などを希望されるかたが多いですが、きちんと介護保険で定められている範囲のことしか行えないことを知り、伝えることが大切です。

　生活援助の中には、調理も含まれていましたね。料理は苦手…という人もいるかもしれませんが、食事作りは高齢者の支援に欠かせないのも事実ですよね。

　何も、シェフのように豪勢な料理を作る必要はありません。大切なのは、栄養をしっかりとることができる料理です。その上で、食べる楽しみを感じていただけたら、より良いですよね。自宅にある食材を使って限られた時間の中で作るのも、ヘルパーのプロの技です。いくつかレパートリーを持っていて、応用がきくと、臨機応変に対応できますよ。

　生活援助で行われる料理では、普段の食事のみとなります。お節料理など、特別なメニューは作ることができません。

　料理が苦手なかた、緊張する気持ちはよく分かります。こればっかりは、普段の練習が欠かせませんよね。練習といっても、料理は自分のためにも行うことですから、家事経験は積んでいくしかありません。

　普段、料理をしている人の中には、味付けに不安を感じる人もいます。そんなかたには、めんつゆを使った料理がおすすめです。めんつゆには、出汁や醤油、お酒、塩など、あらかじめ味がついています。煮込み料理をする時には、味が決まりやすいので便利です。

　また、炒め物は、和風、中華風の2種類のバリエーションに慣れておくと、様々な具材で応用がききます。和風だしと鶏ガラを使うと短時間で仕上げることができますよね。

　そして、欠かせないのが汁物です。味噌汁はもちろん、中華風、お吸い物程度のバリエーションは練習しておきましょう。

　料理がどうしても苦手、いつも緊張してしまう…という人は、あらかじめ大まかに献立を組んで行ったり、よくある食材のレシピを持っておくと安心です。たとえば、豆腐、卵、旬の野菜、肉、魚など、高齢者の自宅にありそうな食材のレシピを控えておくと、不安も少しやわらぎますよ。

　介護保険制度で訪問介護を利用するときには、ケアマネジャーの立てるケアプランが必要です。料金の目安としては、要介護のかたの場合、1回あたり20分～45分以内で約220円、45分以上で1回あたり約300円程度かかります。これは、介護保険の負担割合が1割のかたの料金ですので、2割負担のかたは2倍の料金となります。

　要支援のかたの場合は、週1回程度の利用なら1か月あたり約1,300円、週2回の利用なら2,500円となります。これも、2割負担のかたは2倍の料金を支払います。